日本は少子高齢化・経済衰退・インフレによる物価上昇・賃金は上がらないのに増税につぐ増税と、もう日本にいるのは辛くなってきていませんか?
国連団体の発表によると日本の世界幸福度ランキングは54位で先進諸国では最下位です。
一人当たりのGDPや健康寿命、社会的自由度を数値化しているそうです
芸人さんの中にも国外に居住地を移した芸人さんがいます。
国外に移住した芸人さんとその理由、国外に移住した様子などを調べてみました。
- 国外に移住も憧れるけど移住した芸人さんはどんな生活をしているの?
- 人として、芸人として大きくなるために日本じゃできないことを海外でチャレンジ中!
オリエンタルラジオ・中田敦彦(シンガポール)
有名なのはYouTubeでも活躍しているオリエンタルラジオ中田敦彦さんですね。
なかたあつひこ・1982年9月27日生まれ・大阪府高槻市出身・慶應大学卒業
高校時代にお笑いが好きになり、爆笑問題のラジオにハガキを投稿するほどハマっていて大学1年生の時にバイトで藤森慎吾さんと出会いオリエンタルラジオを結成します。
NSC在学中からM-1グランプリで準決勝進出、「武勇伝」のネタで卒業前にブレイクします。
2012年結婚し、2014年にはRADIO FISHを結成し「PERFECT HUMAN」で紅白歌合戦に出場するなど再ブレイクを果たします。
2019年4月に教育系Youtuberとして自身のチャンネルを開設。2022年にはチャンネル登録者数500万人を超えています。
2021年3月にシンガポールに移住した理由は「子供の教育のため」です。
自分自身が慶應大学を卒業、奥さんの福田萌さんが横浜国立大学とインテリ夫婦としても知られていますが、その経験を踏まえてインターナショナルな視点を持たせるためにも中華系の民族が多く中国語も教えてくれるシンガポールを選びました。
日本の中でお受験して…というのは、日本の中のヒエラルキーで勝つための学歴。日本で幅利かせるための学歴なんです。日本の会社の面接とか、日本の会社の中で何とかなるための免許をもらっているんだよね。日本で慶応卒だと言って入れる会社はいっぱいあると思う。だけど、帰国子女で英語がペラペラな人の方が実務的
引用元:スポニチannex
社会人は会社に入ってからがスタートですからね。スタートしたらどこの大学卒かはそんなに関係なくて何ができるかが重要になってきますからね
シンガポールに移住して1年後中田さんはYoutubeチャンネルにて
- オンラインで繋がれるので孤独は感じていない
- 色んな人種がいて楽しい。風通しがよく感じる。
- 昼間は暑いが朝夕はとても涼しく過ごしやすい
- 同じ気候が長いので季節感が無くなる
- シンガポールは基本的に物価が高いが安い大衆向けのお店もある。
- 大富豪も多いが勤勉さは日本人に比べると欠けている
と語っています。
シンガポールの教育はローカルスクールとインターナショナルスクールの2つに分かれます。
ローカルスクールは実力が2極化され結構競争力をつけれるシステムになっています。
中田さんの子供が通っているのはインターナショナルスクールですが、設備がものすごく充実しています。
- ホワイトボードの間にモニターがあり映像で教える部分と文字で教える部分を同時に行える教室になっています。
- 廊下にはMacBookが充電されて並んでおり自由に使えるとのことです。
- 敷地内には劇場があり芸術に関することを肌で学び、音楽はライブハウスのような建物が別にあり音楽はそこで学びます。
- 食堂は様々な食文化に対応できるように世界各国のメニューが取り揃えられています。
- 他にも音楽やスポーツに特化したコースもありナショナルトレーニングセンター並みの設備が完備されています。
野沢直子(アメリカ)
芸人さんの中で海外に拠点を移したパイオニアといえば野沢直子さんです。
のざわなおこ・1963年3月29日生まれ・東京都出身・東京農大一高卒業
高校時代に素人参加番組に出演したところをスカウトされ芸能界デビュー。
吉本興業に移籍してから「夢で逢えたら」のメンバーとしてブレイク。
その後様々なTV番組にレギュラーを持ち女芸人としても人気芸人として活動していましたが1991年3月に全てのレギュラー番組を降板して単身渡米することを発表しました。
移住のきっかけは「夢で逢えたら」でダウンタウン・ウッチャンナンチャン・清水ミチコさんと一緒にユニットコントをする中で「自分は全然おもしろくない」という思いが強くなったのが渡米の理由です。
芸歴もさほど無く売れてしまったので引き出しもなくどこかで修行したい。行くなら海外(ニューヨーク)だと思い渡米を決意しました。
事務所には「1年で帰る」と言って許してもらいましたが最初から帰ってくる気はありませんでした。その後夏になると」「出稼ぎ」と称し日本のテレビに出演しています。
渡米後路上やライブハウスなどのコメディーショーに出演しバンド活動も始め、そこで出会った男性と結婚します。
娘さんの真珠オークライヤーさんは格闘家となりRIZINにも出場しています。
現在は2人の娘さん、1人の息子さんとサンフランシスコで暮らしています。
カメラを持っている長女の真珠さんお母さんそっくりですね笑
日本とアメリカの笑いの違いについて野沢さんはこう語っています。
笑いのセンスが全然違うと思います。やっぱり、「日本の笑いって高度なんだな」と離れてみてよくわかりました。
日本だと「重箱の隅をつつく」みたいな笑いが結構ありますけど、アメリカだと色々な移民が集まった国だから、みんながわかるような笑いにどうしてもなってしまう。そうすると、どうしても大味になりがちなんですよ。
引用元:yahoo!News(リンク切れ)
住んでいる人間が違うのでその人たちに合わせるとどうしてもアプローチを変えなくてはならないのですね。
渡辺直美(アメリカ)
日本を飛び出してアメリカで成功した芸人さんといえば渡辺直美さんですね。
わたなべなおみ・1987年10月23日生まれ・茨城県石岡市出身・石岡中学校卒業
21歳にしてビヨンセのモノマネでブレイク。いいとも少女隊にも選ばれ物凄いスピードで出世していきます。
その後もInstagram日本人フォロワー数1位になるなどインフルエンサーとしても世界中で活躍します。
2021年4月から拠点をアメリカに移しアメリカのエージェント2社と契約し、アメリカでも大活躍中です。
移住前に直美さんは2014年にニューヨークに留学をしています。2016年にもワールドツアーとして世界で舞台に立ちもっと日本にアピールするには世界で経験を積みたいと思っていました。
「このまま(キャリアを積ん)だとして、10年後、20年後、アタシは何をしてるんだろうって思っちゃったんですよ。芸人さんって、みんなそれぞれのキャラクターと面白さで勝負してるんだけど、それって“経験”からくるものだとアタシは思っていて。みなさんアタシより年上で、経験豊富で、そんな人たちと勝負するには、自分にしかできない経験をするしかないって思ったんです」
引用元:PRESIDENT online
そして、移住するきっかけは千鳥・大悟さんの一言だったそうです。
「おまえが今してる仕事はワシらでもできるけど、海外(での活動)はワシらにはできへんからなぁ」
引用元:PRESIDENT online
これを言われた時頭からカミナリで打たれたような感覚でした。
ニューヨークが世界で一番コロナの被害を受けた街と言われていた当時、少し待つように促す声もありましたが「だからこそチャンス」「ニューヨークが死んでるなら一緒に生き返ればいい」と思い、移住することを決断しました。
直美さんにはまず言葉の壁に当たりました。オーディションを何回受けても英語がまともに話せないので全落ちしていることを公表しています。
それでも逆に話せないことを武器として「できることから挑戦する」「考え方を変える」と言う姿勢でニューヨークでの芸能活動を行っています。
現在は「NAOMI TAKES AMERICA」と言うポッドキャスト番組でアメリカに住むファンと交流する番組をやっています。
まだ移住して1年ですし大きなエージェント会社とも契約している直美さんですので今後の活躍が楽しみですね。
綾部祐二(アメリカ)
ピースとしても人気のあった最中綾部さんはアメリカに拠点を移しました。
あやべゆうじ・1977年12月13日生まれ・茨城県古河市出身・茨城県立境西高校出身
2003年又吉直樹さんと「ピース」を結成すると2010年キングオブコントでキングオブコメディに次ぐ2位となりピカルの定理や翌年笑っていいとも!のレギュラーとなりブレイク
移住するきっかけは2015年相方の又吉さんが芥川賞を受賞したのがきっかけです。
コンビ格差も広がり相方のことを「先生」と呼び続けることに「これでいいのか?」という思いが強くなってきました。
2015年にニューヨークを回り「この街で勝負したい」と前から思っていた綾部さんは2016年又吉さんにアメリカに行くことを告げると「行ったらええんちゃう?勝負してきてください」と応援してくれました。
同年に渡米会見を開いた綾部さんは翌年アメリカに拠点を移し、ピースも活動休止となります。
40歳から60歳までの20年間が人生でめちゃくちゃしたけど充実した20年間にしたい。
引用元:YUJI AYABE from AMERICA
ニューヨーク移住後は5年間「何も言わず、何も喋らず5年経ったら英語がベラベラになっている」と言う計画があったそうですが全く英語が上達せずに失敗だったことを認めています。
全く喋れない状態で現地のアメリカ人に習ったのが失敗だったと語っています。
やはり段階を踏んでネイティブな英語が話せる日本人に習わなかったことが大きな失敗の要因でした。
日本人の先生に1万点中の4点と言われたそうです。
今の綾部さんは5年住んだニューヨークを離れ、ロサンゼルスに拠点を移しました。
自分の失敗を経験としてこれから英語を勉強する人や留学しようと思っている人に伝えていきたいとYouTubeで発信し続けています。
グリーンカード(永住権)も取得しているのでもしかしたら日本に戻ってこない可能性もありますがまだまだたくさんやりたいことがあるそうなのでたまには日本に顔を出してほしいですね。
桜・稲垣早希(タイ)
ブログ旅や「新世紀エヴァンゲリオン」のアスカのモノマネで人気になった稲垣早希さんが2023年3月からタイに移住することを発表しました。
いながきさき・1983年12月27日生まれ・兵庫県神戸市出身・甲子園学院高校卒業
高校1年生からタレント事務所に所属し、タレント活動をしていた稲垣さんは最初はNSC女性タレントコースに入学しましたが途中でお笑い芸人コースに変更しお笑いコンビ桜を結成します。
2008年毎日放送「ロケみつ」の企画でブログを書きながら旅をしてブログのアクセス数が所持金となるブログ旅と「エヴァンゲリオン」のアスカのモノマネのクオリティがものすごく高くブレイクします。
2019年youtuberのりおなりさんと結婚して翌年男の子を出産します。
りおなりさんの学生時代の友達がでか美ちゃんで稲垣さんとでか美ちゃんは二次元モノが大好きなので仲がいいみたいですね。
2021年頃から夫婦で海外移住を検討しており、特に結婚前から稲垣さんはブログ旅で海外ロケをしていく中で海外での生活に憧れを持っていました。
コロナ禍で色々と生活が変わる中でいつ自分たちの健康が害されるかわからないので早いうちに息子さんの幼稚園入学のタイミングとなった2023年に移住となりました。
詳しく夫婦でのYouTubeで話しています。
タイ移住後もタイ移住後もタイ住みます芸人として活動していきますし、日本に帰ってくることもあるそうなので今後の活躍が楽しみですね。
タイには日本人学校があり、日本人の子供でも生活しやすい国です。
稲垣さんの息子さんが早生まれなので周りの成長に追いついていない不安がありましたがタイの国民性がなんでもゆっくり考えることもタイに移住を決めたきっかけともなりました。
海外移住のメリットとデメリット
海外移住に憧れを持っている方もたくさんいるかとは思いますがメリットとデメリットを紹介します。
働き終えた残りの人生を違う国で全く異なる文化を一から体験することができます。
異なる文化や価値観に触れることで、自分の常識や価値観を再考する機会を得ることができます。
日本は四季があり春夏秋冬が順番に回ってきますが国によってはずっと同じような気候のところもあるので好きな季節をずっと楽しむことも可能です。
アジアの中でも日本は物価の高い国の一つです。
物価水準が日本より低い国はたくさんあるので貯めたお金をそのまま持っていけば蓄えだけで残りの人生を送ることも可能です。
もちろん言語もそうですし日本とは異なる文化や伝統を肌で感じることができるので新たな趣味を持てたり新しいチャレンジのステージとなる可能性も十分あります。
世界中の人と交流することで、視野が広がり、グローバルな感覚を身につけることができる。
人間関係のしがらみから完全に解放されることができます。全く知ってる人がいない世界ですから一から人間関係を作り直すことも一人で暮らすことも可能です。
国によっては医療費のサポート制度がなかったり、日本語の通じない病院も多数あるので万が一の場合に想像以上の出費を必要とする場合もあります。
日本は世界でも治安のいい国のひとつです。
世界中の日本への観光客が日本の治安の良さにびっくりするということは世界は治安の悪い国がたくさんありますので前もって行ってはいけない場所を調べる必要も出てきます。
24時間営業のコンビニエンスストアがどこにでもあり深夜まで電車が走っているのは日本だけです。
公衆トイレですら利用できる時間が決まっている場合もあるので日本の便利さが外国でも当たり前のようにあるという概念は持たない方がいいでしょう。
言葉はもちろんですが食文化やコミュニケーション文化も当然違ってきます。
こちらの思いが相手に伝わらないだけではなく全く逆の意味で伝わってしまうこともあるでしょう。
知らなかったでは済まされない場合も多々あると思うのでこれも下準備が必要になってきます。
現地の人との交流が難しくなり、孤立感を感じてしまう可能性があります。
場所によっては物価が日本より高かったり、為替の影響等で生活費が跳ね上がる可能性があるので生活水準を入念に調べておきましょう。
海外移住するには?
海外移住はただ現地に行って家を探して住めばいいというものではありません。準備段階で特に必要なのは渡航費用・移住先の仕事(生活するための金策)・永住権(ビザ)が必要になってきます。
まずは住みたい国への移動するための飛行機代や家が決まるまでの滞在費・保険代・国によってビザを取得するために現地の銀行への預託金が必要になる場合があるのでしっかり準備しましょう。
仕事の仕方はリモートワークで現地で働くこともできますが海外転職のための人材サービスもありますのでそれを利用することもできます。
ビザは就労ビザや起業家ビザ、リタイアメントビザが必要になってきますが特にアメリカの永住権(グリーンカード)は取得が難しく、観光ビザで現地に入ってビザが切れる前に帰国してビザを取り直す作業が必要となり大変な場合もあるので十分注意しましょう。
まとめ
- 海外移住の理由は子供の教育や芸人としての新しいチャレンジなど前向きなものが多い
- 語学の習得は「いけばなんとかなる」という考えはとても危険
- 移住したことを後悔する考えはみんな無い
- ハードルは高いが将来の自分や子供にベットすることで大きなリターンが返って来るかも!?
みなさん海外に移住してはいますが日本のことを忘れたわけではなく人間として芸人として大きくなったら日本の芸能界に何かしらの形で返してくれそうなので今後の活躍にも十分楽しみですね!
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
また次回をお楽しみに〜